ワンタイム+常駐接続で使える
リモートコントロール
パルシステム生活協同組合連合会では、会員生協と子会社が接続する組織内システムを2014年から本格的にシンクライアント環境化するに先立ち、ヘルプデスク用リモートコントロールツールとしてISL Onlineを導入しました。商品管理本部 システム部 ITサービス課 主任の宇津木義信氏に、ISL Onlineの活用状況、導入経緯、評価を伺いました。
(写真右:弊社営業部 井上)
パルシステム公式キャラクター
こんせんくん
パルシステム生活協同組合連合会について
関東を中心とする地域生協とパルシステム共済生活協同組合連合会が加盟する連合会組織。本部新宿。
1. ユーザー数2,000のシンクライアント環境のユーザーサポートに、ISL Onlineを活用
2. ヘルプデスク業務の委託先とライセンスを共用
3. セッション単位の仮想クライアントをリモートサポートできるツールを探した
4. 安定接続できるのはISL Onlineだけだった
5. 体験版で動作を確認し、ライセンス5年分をただちに購入
6. ファイル軽量化ツール「NXPowerLite」も同時購入
7. 「動作の安定性」と「サポート体制」も評価
8. Web会議での活用も検討中
— パルシステム生活協同組合連合会では、ISL Onlineをどう活用していますか。
当連合会では、職員(会員生協・子会社を含む)が使用するクライアント環境のリモートサポートに、ISL Onlineを活用しています。
— 対象となるクライアント環境の概況を教えてください。
ISL Onlineでリモートサポートしているのは、Windows Server リモート デスクトップ サービス(RDS、旧「ターミナル サービス」)で構築した、セッションベースの仮想クライアントです。
仮想サーバー48台を使い、最大2,000ユーザー分の仮想クライアントを構築できるリソースとライセンスを確保しています。
仮想クライアントにインストールされているアプリケーションは、ブラウザとMicrosoft Office製品、他、データ分析ソフトウェア等です。
— ISL Onlineの導入ライセンス数を教えてください。
オンプレミス版を2ライセンス導入しました。
— ISL Onlineをどれぐらいの頻度で活用していますか。
日によって変動はありますが、1日数十件の問合せがユーザーから寄せられるうちの、大半にISL Onlineを活用しています。
なおユーザーサポート業務は、外部のヘルプデスクサービス会社に委託しています。ユーザーからの問合せは、まず委託先のヘルプデスクサービス会社で受けてもらい、委託先で解決できなかった場合に、我々が対応する形をとっています。ですのでISL Onlineも、普段は委託先のヘルプデスクサービス会社が使用し、委託先で解決できない問題があった場合に、我々が使用しています。
(オーシャンブリッジより)ISL Onlineのライセンスは、端末台数にもオペレーター数にも依存しない「同時接続数単位」です。このように社外のヘルプデスクサービスを活用する場合も、ライセンスを追加購入する必要がないのでリーズナブルです。
※オンプレミス版の常駐型は1物理サーバーあたり端末1万台まで
"シンクライアント環境でのユーザーサポートに
使えるリモートコントロールツールを探しました"
(宇津木氏)
— ISL Onlineの導入経緯を教えてください。
シンクライアント環境への本格的移行を決めたことが、ISL Onlineの導入契機になりました。
クライアント環境の遠隔操作自体は、Windows 95の時代から、Windowsのリモート デスクトップ接続(RDP)やVNCを使って行っていました。
しかし、VNCでは、Windows Server上のセッション単位の仮想クライアント環境には、リモート接続できませんでした。
Windowsのリモート デスクトップ接続を使えば、セッション単位の仮想クライアントの遠隔操作自体は可能です。しかしこの場合、遠隔操作を行うオペレーターに管理者権限を持たせる必要があります。外部のヘルプデスクサービス会社に業務を委託していることもあり、オペレーターにはむやみに管理者権限を持たせたくありません。またリモート デスクトップ接続はユーザーと画面を共有できないため、リモートサポートに使えませんでした。
そこでシンクライアント環境への本格移行を前に、Windows Server上のセッション単位の仮想クライアントにリモート接続でき、かつユーザーサポートに十分な機能を備えたリモートコントロールツールを探し始めました。
— どれぐらいの数のリモートコントロールツールを検討しましたか。
数はカウントしていませんが、VNCなどのフリーツールを含め、手当たり次第にリモートコントロールツールを試しました。
しかし、ISL Online以外のほとんどのリモートコントロールツールは、セッション単位の仮想クライアントへのリモート接続自体が不可能でした。
中には接続できるツールもありましたが、どれも通信中に接続が切れてしまい、安定して接続し続けることができませんでした。
そのような状況の中、ISL Onlineの体験版と出会い、セッション単位の仮想クライアントに安定してリモート接続できる事を確認出来た時は、探していたリモートコントロールツールがようやく見つかったと思いました。
ISL Onlineの常駐接続でWindows Serverにリモート接続する際、「RDP接続を有効にする」を選択しておくと、RDP(リモート デスクトップ プロトコル)で接続中の各端末それぞれの仮想クライアントにリモート接続できる。
— セッション単位の仮想クライアントへのリモート接続以外に、チェックしたポイントはありますか。
セッション単位の仮想クライアントへのリモート接続以外では、次のポイントをチェックしました。
「リモートサポートに十分な機能が揃っているか」
ISL Onlineは、「デスクトップ画面共有」、「キーボード&マウス操作」、「ドラッグ&ドロップによるファイル転送」、「スクリーンショットの取得」など、リモートサポートに必要な機能をもれなく備えていました。
「リモート接続の履歴が残るか」
外部のヘルプデスクサービス会社とも共用するリモートコントロールツールなので、リモート接続の履歴が残るかどうかもチェックしました。ISL Onlineは、操作を行った管理者・オペレーターのID、管理者・オペレーター・ユーザーのIPアドレス、接続時間、送受信を行ったファイル名のログが中継サーバーに残るので、セキュリティ面でも安心できました。
「価格は妥当か」
端末台数やオペレーター数ではなく「同時接続数」を単位とするISL Onlineのライセンス体系は、2,000クライアントを外部のヘルプデスクサービス会社と共にサポートする我々のニーズに適していました。価格自体も妥当でした。
このようにISL Onlineは当社のニーズをよく満たしていので、体験版を試したその日のうちに、シンクライアント環境全体のリプレイスサイクルに合わせて5年分のライセンスを一括購入しました。
ちょうどファイルサーバーの容量逼迫も問題になっていたので、同じオーシャンブリッジが輸入販売元のファイル軽量化ソリューション「NXPowerLite ファイルサーバーエディション」も併せて購入しました。
サイズの大きな画像を含むファイルを大幅に軽量化でき、軽量化後も画質の劣化がほとんど認められないので、重宝しています。
— ISL Onlineについて、他に評価されている点があれば教えてください。
動作が安定していることも評価しています。
導入から既に1年以上が経過しましたが、通常の運用中に障害が発生したことは一度もありません。
サポート体制も評価しています。
一度、Windows Serverの再インストールが必要になった際、ISL Onlineの再設定についてオーシャンブリッジに問い合せたことがあったのですが、こちらが知りたい情報をすぐに提供してもらえました。
— 最後に、ISL Onlineの今後の活用についてお聞かせください。
当連合会の会員生協は、広い範囲に点在しています。たとえば福島などから会議のたびに東京に来てもらうのもなかなか大変ですので、こうした会議にもISL OnlineのWeb会議機能を活用できないか検討しています。