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導入事例

シングテルサテライト様(シンガポール)

ISL Onlineは低帯域幅の環境下で、
非常に効率的なリモートアクセスツールだと分かりました



導入先について

衛星通信とICTソリューションをワンストップで提供するアジアの大手プロバイダーであるシングテルサテライト社は、陸上と海上の固定衛星と移動衛星の分野で、音声とデジタルの課題に対応するイノベーションを推進しています。

海上通信に戦略的な重点を置き、ブロードバンド衛星通信、サイバーセキュリティソリューション、乗組員の福利厚生、業務効率化、監視・制御などのICTアプリケーションにより、海上のお客様の主要なニーズに対応し、船舶と陸上間のミッションクリティカルな通信ギャップを埋められており、40年以上にわたる豊富な経験と卓越したサービスを提供することで、生産性、効率性、経験を有機的に促進する完全なソリューションを世界中のお客様に提供しています。



https://www.singtel.com/


本事例のポイント
 国:シンガポール 
 エンドユーザー: 10,000隻以上 
 導入の要件:64kbpsを下回る環境下での信頼性の高いリモートサポート 



低帯域幅環境でのリモートサポート


シングテルサテライト社は、海運、海外市場、石油、ガスなど様々な業界の法人顧客向けにカスタマイズされた衛星ソリューションを提供するアジアの大手プロバイダーです。2008年、同社は海上通信に戦略的な重点を置き、『オフィス・アット・シー(海上オフィス)』の製品サービスを立ち上げました。

10,000隻以上の船舶に設置された本サービスは、顧客のグローバルなオフィスと海上でのリモートオペレーションとの間で重要なビジネス通信の維持を可能にしています。

シングテルサテライト社は、これまで使用していたソリューションでは低帯域幅の接続において信頼できず、またデータ使用量も多すぎることから、より迅速で応答性の高いリモートアクセスとサポートソフトウェアを強く求めていました。シングテルサテライト社の製品開発者で、シニア・エンジニアのスニル・ジャナルダナン氏は次のように話しています。

『私たちのクライアントのほとんどがデータ転送が稀で高価な商品である衛星ネットワークで事業を行っており、限られた帯域幅のデータプランでビジネスを展開し、月間の転送量は250Mb以下に制限されています。そのため、64kbpsのような低帯域幅環境で確実に動作するリモートデスクトップソフトウェアを見つけることが目標でした。』

ISL Onlineは、低帯域幅や高遅延のネットワークでは非常に効率的なツールであることがわかります。
『我々は2003年からリモートデスクトップソフトウェアを提供しています。当時、多くの人がダイヤルアップのインターネット接続を使っていました。そのため、我々は低帯域幅の制約を克服することに注力してきました。』 ISL Onlineの開発元(XLAB d.o.o.社)のCEO、ユーレ氏(Jure Pompe)は語ります。



ISL Onlineは限られた帯域幅でどのように機能するのか?


転送されるデータのサイズに影響を与える要因は複数ありますが、最も決定的なのは画面の動き、つまりリモート画面上で起こる変化、ストリーミング画面の解像度や色の濃さです。
シングテルサテライト社はサポートチームと協力し、64kbps以下の低帯域幅でISL Onlineが切断することなくスムーズに動作することを確認するため、上記の要素を異なる構成でさまざまなテスト接続を行いました。

テストにより、画面活動がデータ使用量に大きな影響を与えることが分かりましたが、アイドル状態(タスクバーの時計以外に画面活動がない状態)と中程度の画面活動(適度なコマンドプロンプト使用)では64kbpsの制限をオーバーすることはありませんでした。
また、高解像度の画面(1280x1024、1024x768)では全体の帯域幅が少し増加するものの、低カラーモード(8色、64色)においては帯域幅の消費に大きな影響を与えませんでした。

ISL Onlineはリモートでのテクニカルサポート、または無人のコンピューターへのアクセスという2つのシナリオを目的に設計されたリモートデスクトップソフトウェアです。セッションが開始されると、2つのシナリオの間でデータ使用量に大きな違いはありません。どちらの場合も、画面解像度が1280x1024以下のリモートコンピューターに接続して低カラーモードで中程度の画面活動を行うと、わずか30kbpsから40kbpsを消費するのみとなっています。



快適で信頼性の高いクラウドライセンス


テスト段階での成功体験を経て、シングテルサテライト社はISL Onlineのクラウド型サービス(クラウドライセンス)を選ぶことにしました。クラウドライセンスはサービスを管理するための余分な人員を必要とせず、巧みな負荷分散高いデータセキュリティにより高い高稼働率を維持しています。

最高のユーザー体験を保証するため、シングテルサテライト社はISL Onlineのリモートアクセス用エージェントモジュール(ISL AlwaysOn)を船上で稼働するコンピューターにインストールしました。こうすることで、テクニカルサポートチームは海上でリモートコンピュータに簡単にアクセスし、船舶上のデバイスのトラブルシューティングを行うことができるようになります。

最先端グリッド技術の結晶 ISL Online グリッドネットワークとは
格子状に張りめぐされた80台以上の中継サーバーが、接続先への最適ルートを自動選択します。
特定サーバーに集中したアクセスを他のサーバーに分散する負荷分散機能のほか、サーバーの偶発的トラブルにも他のサーバーが対応してセッションを維持し、高速で安定した接続を行います。
グリッドアーキテクチャ、分散データベース、ジオDNSテクノロジー、分散セッションローミングなどの高い技術力で実現された先端の技術を搭載しています。


セキュリティに関しては一切妥協しない

低帯域幅で動作することに加え、次に不可欠となる要件は、リモートデスクトップサービスの最大限のセキュリティでした。
『セキュリティに関して妥協は許されませんでした。最高レベルの暗号化と、その他のセキュリティ・メカニズムを備えた安全性の高いソリューションだけが選択肢でした』とジャナルダナン氏は語ります。

ISL Onlineのセッションは、対称 AES 256 ビットキーを使用して暗号化されます。オペレーター(ヘルプデスクの技術担当者)とクライアント(エンドユーザー)の間に、安全なSSL エンドツーエンドのトンネルが確立されるのです。つまり、ISL Onlineのサーバーでさえセッションの内容を解読することはできず、暗号化されたデータを一方から他方へ転送するだけになります。シングテルサテライト社の場合、これはシンガポールのオペレーションセンターから海外の巡航船への往復を意味することになります。

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